ダブルスのスカッシュも存在するそうですが、ここではシングルスを前提に簡単に説明します。
テニスなどのラケット競技と同様にサーブから始まり、相手が失点するまで互いにボールを交互に打ち合います。
アウトになる場所に打たないのはもちろんですが、以下の3つをまずは覚えましょう。
①フロントウォールにボールを必ず当てること、➁相手が打ったボールをツーバウンドさせる前に打ち返すこと、➂相手が打つ邪魔をしない(邪魔になる場所にいない)ことです。
フロントウォールに一回当たればよいので、サイドウォールに当ててからフロントウォールに当てる、またはフロントウォールにボールを当てからサイドに当てるなど返球は様々です。バックウォールを使っても構いません。後述のアウトになるエリアにボールを当ててはいけませんが、壁があるスポーツならではの打ち方ができます。
返球する際ですが、ツーバウンドでは失点になるのでノーバウンドかワンバウンドで打ち返します。これはテニスなどと同じです。スカッシュの場合は壁に囲われていますが、壁面にボールが当たっても、それはバウンドのカウント対象にはなりません。ボールが床面に接した回数のみカウントします。
スカッシュは同じコート内を自由に動き回れるスポーツです。その反面、相手のプレーを妨害することのないように安全の面でも注意が必要です。相手が打つのを邪魔する行為や邪魔になるポジショニングは認められません。レフリーの次第にはなりますが、やり直しや失点などの判定が下されます。
アウトになる場所というのは、「フロントウォールのティン(一番下の線より下の部分)」、「アウトライン(前後左右の壁面の一番上の線)より上の部分」になります。
天井もアウトラインより上になりますので、アウトです。
なお、スカッシュの場合、線上(オンライン)もアウトになります。
図の色付き(薄黄色)の箇所がアウトになる場所です。
ここにボールが当たると失点になります。
図には写ってませんが、手前側(コート後ろの面)も一番上の線より上はアウトです。
逆にグレーのエリアは当ててよいエリアになります。
基本的にスカッシュのルールはシンプルですが、サーブは少し覚える点が多いです。
サーブの時は左右のクォーターコートにそれぞれ分かれます。
サーバーはコートのサービスボックス内の床に必ず片足をつけた状態で打ちます。
ボールをフロントウォールのアウトラインとサービスラインの間に当てて、相手側のクォーターコートに入れます。その際に相手側のクォーターコート以外の床面にバウンドさせることなく、相手側のクォーターコートに入れる必要があります。もちろん途中でアウトになってもいけません。
なお、テニスと異なり、一回のフォルトで相手の得点になります。
また、サーブを受ける側ですが、バウンドを待たずにボレーで返しても問題ありません。
ちなみに最初のサーブ権はラケットを回して倒れた裏表を当てた方から始めるのがスカッシュでは一般的です。
最初は左右どちらからでも、サーバーが得点した場合は次は逆側からサーブします。相手側が得点したら、サーブ権が移行します。
サーバーが右側の場合、図の青色の箇所が片足を接する必要のあるサービスボックスです。
相手側が赤色のエリアです。
フロントウォールの緑色の箇所に当て、かつ、他の床面にバウンドさせることなく、相手のいる赤色のエリアにサーブします。
最初にウォームアップとしてボールと体を温めてからゲームに移ります。
1ゲーム11点先取で行われることが多いですが、15点や9点などもあるようです。
ラリーポイント制でデュース有りが一般的です。10点対10点になった場合、2点差が付くまで続きます。
3ゲームや5ゲームマッチで勝敗を決めます。